トゥデイでソリッドカラーをマスターしたので、今回はリーザでパール塗装にチャレンジ。色はホンダS2000の黄色”インディーイエローパール(Y52P)”をチョイス。実は学生時代に作ったFRP自作エアロはひびだらけ。純正の塗装も細かいキズがたくさんあってボロボロ。今回はキズ補修+エアロリファイン+3コートパール塗装というフルメニューとなりました。以下に長い道のりを紹介します。今回もレンタルガレージ”ジュントール”にお世話になりました。
ステッカーはがし【2001.04.01】
昨年と同様にゴールデンウィークをターゲットに準備開始。まずは純正ステッカーはがし。これってスクレパーなどを使ってコツコツやると1日じゃ終わらないかも。そこはさすがジュントール。プロのツールの登場。左の写真がステッカー剥がしマシン。回転する部分がゴムでボディを痛めず、しつこいステッカーをばりばり剥がしてくれます。おかげで30分程度ですべてのステッカーはがしが完了。
エアロのキズ補修【2001.04.01】
ウレタンバンパーにFRPで自作エアロをパテで埋めたのが1993年。気づけば8年も経ってしまった。ウレタンとFRPの相性が合わないので予測はしてましたが、すでに境目にヒビが大きく発生。発生箇所はすべてはぎとってファイバーパテ(グラスファイバー入りのパテ)をつかって再度整形。また数年たつと割れる可能性があるので、両サイドには2本ずつリベットを追加。今回はツートンカラーをやめるのでついでにキャラクターラインもパテ埋め。
さらに自作ブレーキダクトも無惨にもヒビが。ここはウレタンをカットして奥に曲げてゴム接着剤で固定してたのです。ここでまたプロツールの登場。写真(右)のようにウレタン同士をしっかり固定するために熱したピンを溶着させました。これはヒーターをつかって針金を熱し、それをウレタンにあて、溶かしながら食い込ませるものです。これで確実に耐久性アップ。飛び出たピンはカットしてヤスリがけ。
スムージング&エアロパテ埋め【2001.04.01】
リーザTR-ZZにはセンターアンテナが標準装備。ところが前モデルがAピラーアンテナだったのでその穴が蓋されているんです。というわけでついでにスムージングすることにしました。取り付け穴周辺を一度ハンマーでたたいて凹ませてFRPを貼ってパテ盛り。けっこう簡単です。それからリヤスポイラーの取り付け穴も同様にふさぎました。
自作サイドステップもかなりボロボロ。外すと壊れそうなので、いっそのことボディに一体化することにしました。ホットメルトでボディと接着させ、隙間をパテで埋めました。写真だとわかりにくいですが・・・。
グリルデザイン変更【2001.04.07-08】
そうそう。エアロバンパーにしたときに唯一不満だったのがこのグリル。今時こういう本数の多いグリルってないんだよね。そこで間引きして2本化。太くしたかったのでシビックタイプRのグリル(トゥデイにつけたときのあまり)の切れ端が残っていたので4分割して流用。さすがに4分割にするとちょっと長さが足りない。だけど中央はナンバープレートで隠れるので見かけ上左右につながって見えるので問題なし。ホットメルトでしっかり接着すればご覧のとおり。
下塗り(サフェーサー)【2001.04.24】
パテを使った部分や金属部分が露出した場所はサフェーサーを塗るのが基本。塗料のノリが良くなります。今回はフロントバンパー、エアロミラー、サイドステップ補修部、ルーフ、リヤパネルをサフェーサーで塗装。パテ盛り後にきれいに整形したつもりでもサフェーサーを塗ると、表面の仕上がり具合が一目瞭然。右の写真が整形後のフロントバンパー。なかなかの上出来。
下地作り【2001.04.01〜28】
塗装面の仕上がり具合は下地をどれだけきれいに仕上げるかが勝負。純正塗面は600番のペーパーで反射しなくなるまで磨く。パテを使った部分にはサフェーサーを塗ることで凹凸の異常やパテの気泡穴がわかりやすくなるので、それを薄付けパテでさらにならす。これを繰り返し、下地処理を一通り終えるのに前日までかかりました。
全塗装準備【2001.4.30】
今回は3コートパールなので、塗装に時間がかるため前日にマスキングなどの準備を終わらせることにしました。まずはジュントールの塗装ブースにクルマをいれて、不要な部品を外します。写真のとおり、ドアのウェザーストリップ、モールなどすべて外しました。またマスキングはドアステップやテールゲート内側なども一部塗装するため写真のようなマスキングをしました。前回の経験から室内のシートやインパネにもビニールや布をかぶせることにしました。塗装ブースは大きな換気扇を回しながら塗装するため、クルマの室内にも塗料の粉が入り込みます。シートやインパネを汚さないためにはこれが必要です。
パーツ塗装 【2001.05.01 8:00〜】
1年ぶりのスプレーガンの使用なので、パーツ塗装から腕慣らし。脱脂および、ホコリをエアガンで吹いたあと、最初は下塗りに相当するちょっとクリーム色っぽい黄色を塗装しました。今回別塗りした部品はフロントバンパー、リヤスポイラー、エアダクト、エアロミラーです。
次の写真が上塗り(パール塗料)を終えた状態です。これにクリヤーを塗って完成となりました。
ボディ塗装【2001.05.01 10:30〜18:00】
スプレーガンの扱いに慣れたところで、ボディの塗装をスタート。ガンをなるべく近く、時間をかけず一気に塗るのがコツ。ミストがかわくと表面がざらざらになります。塗面が乾く前にミストがしみ込めばツルツルの表面ができます。
細かい部分は塗出範囲を狭めて噴射。微妙に調整しながら全体を均一に塗ります。上塗りも同様なんですが、パール塗料は見る方向で色が異なるため塗料の乗りの善し悪しを見分けるのが非常に困難でした。上塗りは均等に2回塗って終えました。その後、クリヤーを塗装。30分後くらいに塗料が硬化するまえにマスキングを剥がして本日は終了。
組戻し、完成!【2001.05.02 9:00〜14:00】
前日は塗装だけで一日費やしてしまいました。3コートパールは日帰りオールペンは無理のようです。翌日、外した部品をひととおり戻してようやく完成!予想どおりの出来映えに大満足でした。
今回はキズ修復やエアロモディファイなどを含め、さらに3コートパールというやっかいな塗料にチャレンジしてとっても苦労しました。でもそれだけに完成したときの感動は格別。かなりコストもかかりましたが、自分のオリジナルの新車を手にしたような感覚はオールペンの醍醐味のひとつかもしれません。自分のクルマいじりはやはり自分でやらないと!
仕上げ:ボディ磨き【2001.5.19】
2週間あけて、磨きをスタートしました。今回はクリヤー塗装の表面がうまく肌ができたため、トゥデイのときのようによごれが吸着することがあまりありませんでした。とはいっても部分的に塗面が粗い部分やたれてしまった部分をペーパーで平らにして、ポリッシャーをかける作業を行いました。表面を平らにするには2000番の耐水ペーパーを使います。たれてしまった部分は600番程度のペーパーで盛り上がった部分を削り2000番で面を出します。この上からコンパウンドを塗って電動ポリッシャーをかけます。すると見る見る輝き出します。今回はボディ全般をひととおりかけました。次回ハードワンというさらに細かいコンパウンドで輝きをさらにアップさせる予定。