ヒュルヒュルからガラガラに。5速がつぶれた。(1999. 3. 14)
近藤リーザ、モナツーリングの帰りに異音発生。
高速走行中にスピードメーターが動かなくなったトラブルの後、今度は5速で走行中に異音が発生しました。ちょうど4000rpmあたりでヒューンという甲高い音。特に減速時に音が大きくなる。帰り道だったので、そのまま走行。だんだん音が大きくなってきた。
5速を使わなければ問題なかったので、しばらくそのままで走行していました。しかし、症状は悪化。5速にいれると今度はヒュルヒュルという音からガラガラというギヤが噛み合わさってないような音。はじめはシンクロだけのダメージだったようですが、どうもギヤまでいってしまったようです。恐る恐るアクセルをちょいと踏むとガラガラ!と速度が変わらないのに回転だけあがる。もうダメか。
ミッション交換決意!(1999. 5. 15)
実はクラブモナのメンバーにリーザをクラッシュして廃車した人がいました。久々に電話が来て、話を聞くとまだリーザは庭に転がっているとか。これはチャンスとばかり解体屋に行く前にミッションをもらうことにしました。これでミッション交換ができる!ちなみに彼のリーザは90000km走破済み。一度オーバーホールしてるので程度は良好らしい。
福島までミッションを取りに行き、戻ってきてダイハツに預けました。チェンジワイヤー部分にオイルがしみていたのでシールの交換をお願いしました。ついでにエンジンマウントも注文。
やっぱりミッションを下ろすとなると、そのまま戻すんではもったいない。というわけで強化クラッチ。プロジェクトミューのノンアスベストタイプを注文。
即席エンジン脱着リフト「鉄棒くん」製作(1999. 6.5)
ダイハツのクルマはほとんどミッションだけ下ろすことはできません。ボディとのクリアランスがないためサブフレームごとエンジンを下ろさないとミッションをはずすことができないのです。ではどうやるの?
こんな鉄棒を作りました。名付けて「鉄棒くん」製作費3500円也。この鉄棒にチェーンホイスト(ホームセンターで7800円也)をくくってエンジンの昇降をやろうと考えました。
左の写真が完成品です。ほら僕が乗っても大丈夫。耐荷重60kgfは証明されました。ホームセンターですべてそろえました。完成まで約10分
材料 | 単価 | 数量 | 金額 |
---|---|---|---|
単管パイプ2m | 470 | 3 | 1410 |
単管パイプ1m | 247 | 2 | 494 |
カット | 50 | 2 | 100 |
自在継手 | 158 | 6 | 948 |
直角継手 | 168 | 2 | 336 |
合計 | 3288 |
エンジン離脱&クラッチ交換(1999. 6.5〜6.6)
【走行距離:67900km】
即席リフトとチェーンホイストによるエンジンの離脱はなかなか順調でした。エンジンを下ろす手順としては次のようになります。ついでにクラッチ交換もあわせて紹介します。良い子はまねをしないように。(我が駐車場は隣は妻のクルマ、反対側は空きスペースでしたが、近所の方からは白い目で見られてるだろうな。隣人のみなさんごめんなさい)
1.じゃまな部品を外す。(エアクリーナー、インタークーラー、スターターモーターなど)
2.ハーネス、配管を外してナンバリングする。(戻すときにわからなくなるとピンチ!)
3.エアコンのコンプレッサーを外す(ガスが抜けると困るので配管はそのまま手をつけない)
4.ドライブシャフトを抜く。(タイロッドはそのまま残し、ロアアームだけ外してドライブシャフトのミッション側をてこの原理で引き抜く。運転席側のドライブシャフトはボルト2本で固定されてるのでこれを外すと引き抜ける。)
5.ステアリングギヤボックスのヨークを外す。(室内側からボルトを緩めておけばOK)
6.ワイヤーをエンジンにかけてサブフレームのボルトを外す。(エンジンは少し吊っておく)
7.下へ参りまーす。(サブフレームはパンタジャッキで受けると後々ベター)
これで心臓摘出完了。この後、ミッションを外しクラッチを交換。
8.ミッションのボルトを外してミッション本体を引き抜く。一応一人で持てる重さ。でもちょっと辛い。(幸いにもタイミングよくお隣さんが通りかかったので応援してもらった)
9.クラッチカバーを外す。(ディスクも一緒に落ちる)
10.プロジェクトミューの強化クラッチに交換
11.センター出しが重要とよく言われるところ。円筒形の金属柱にガムテープを貼ったものを使ったが結局目視でセンターを確認しました。(要は装着時にすんなり入ればOK)
12.MONAメンバーから譲り受けたミッションを装着。
13.オイルパンまわりにオイルが滲んでいたのでトヨタブラックを使ってシールをやりなおし。
ここから二日目
14.朝7:00から作業再開。はずしたスティフナーなどを元に戻す。
15.ドライブシャフトを入れる。
16.エンジンを上げる。
17.サブフレームに固定する前にステアリングのヨークを合わせながら入れる(実はこれを忘れて再度サブフレームを下ろした)
18.配管、配線をナンバリングを頼りに元に戻す。もちろん、足廻り、補記類、排気なども。
19.オイル、冷却水を入れる。
20.エンジン始動!(しかしバッテリーがあがっていてすぐにはかからない。トゥデイからケーブルを引いて始動。)
21.近所のイエローハットまで500mくらいミッションオイルなしで走行。そこでミッションオイルを入れてもらいました。
22.しかーし、オイルパンのシールは失敗に終わりました。以前よりオイル漏れがひどくなってしまった。
オイル漏れ対策 再シール処理(1999. 6.13)
再チャレンジしました。今回はエンジンをつるまでもないだろうと考え、パンタジャッキをエンジン下にあてて、リヤマウントをはずしてセンターメンバーをはずす。そしてオイルパンをはずすつもりが・・・。やはり抜けない。少しサブフレームも下げないと。というわけで結局再度エンジンを吊りました。(急がばまわれ)
今回のオイル漏れの原因はシール剤が少なかったことと、オイルパンをはがしたときに多少変形したことだと考えられます。そこで、今回はブロックがわとオイルパンの両方にトヨタブラックを塗りたくり。もちろん接着部分の変形はトンカチでトントンたたき修正済み。脱脂も完璧。接着後、すぐにオイルを入れるのも危ないので2,3時間後に入れました。30kmほど走りましたが、今回はバッチリ!これで下回りはしばらく汚れないでしょう。次は車検だ!(1999/6)
作業内容 使用部品 | 数量 | 単価 | 技術料 | 部品 鉱油 |
---|---|---|---|---|
中古ミッション(友人からもらう) | 1 | 交通費5000円 | ||
ミッションオーバーホール | 1 | 13,200 | ||
ヘキサゴンナット交換 | 1 | 220 | ||
ハブスリーブストッパ交換 | 1 | 330 | ||
ロックナット交換 | 1 | 380 | ||
タイプSオイルシール交換 | 1 | 220 | ||
チェーンホイスト | 1 | 7,800 | ||
鉄棒くん | 1 | 3,288 | ||
エンジンマウントFR | 1 | 3,700 | ||
エンジンマウントRR | 1 | 3,700 | ||
ミッションマウント | 1 | 3,300 | ||
プロジェクトミュー強化クラッチ | 1 | 31,000 | ||
クーラント | 1 | 1,800 | ||
トランスミッションオイル | 1 | 2,500 | ||
トヨタブラック(シール剤) | 1 | 1,050 | ||
小計 | 13,200 | 64,288 | ||
御見積金額(整備代+消費税) | 77,488 |
故障ミッション分解(1999. 6. 20)
ミッション交換を無事終え、お楽しみの故障ミッション解体を行いました。恐る恐るミッションケースのふたを開けました。すると・・・。
一目瞭然。5速のギヤがほとんどかけてなくなっていました。ケースの下には出てくる出てくるかけたギヤの破片。これじゃあ空回りしてトルクが伝わりません。予想通りの展開でした。
故障ミッションを分解して写真を撮りました。シフトチェンジの仕組みを写真で紹介します。
この後、お世話になっている解体屋に行って引き取ってもらいました。他のがらくたと抱き合わせで2000円也。