E-07A 660cc MTREC
MTREC = "Multi Throttle Responsive Engine Control"といってPGM-FIをさらに発展させたF1レース活動からフィードバックされた技術。
タコメーターのレッドゾーンは7500rpmから。レブリミッターがかかるのが8500rpm。軽くレブリミッターがかかるまで回るのはさすがMTREC。
通常のPGM-FIは回転数と負圧から燃料噴射量を計算するスピードデンシティマップを使用していますが、MTRECではアクセル開度に応じて燃料噴射量を決定するスピードスロットルエリアマップを持ちます。負圧が上がってから燃料を増やしていくよりもアクセル開度から燃料増加をする方がレスポンスが早くなります。この技術はF1からフィードバックされたものです。F1では燃料の決定にはスピードスロットルエリアマップのみ使用しています。
MTREC = "Multi Throttle Responsive Engine Control System"
といってPGM-FIをさらに発展させたF1レース活動からフィードバックされた技術。
本エンジンは、電子制御式燃料噴射(PGM−FI:PROGRAMMED−FUELINJECTION)を採用しており、正確な燃料のコントロールを可能にし、高出力化を図っている。又、主に下記のような特長がある。
特長
1・エンジンの必要燃料噴射量の決定は、スピードデンシティ方式(エンジン回転速度とインテークマニホールド圧力から燃料噴射量を決定する方式)とスピードスロットルエリア方式(エンジン回転速度とスロットル開口面積から燃料噴射量を決定する方式)を併用し、空燃比は02センサからのフィードバック等により、常に最適に制御されている。
2・燃料の噴射には各気筒にインジェクタを有し、必ずその気筒の吸入行程で噴射する3気筒順次噴射方式を採用している。3連スロットル上図参照
3・プレッシャレキュレータにより、インテークマニホールド圧力と燃料圧力の差が常に一定(2.55kg/cm2)になるように制御されており)、インテークマニホールド圧力の変化及び、スロットル開口面積の変化に村して燃料噴射量を適正に保っている。
4・燃料の噴射量及し増射時期の決定には、最新の半導体技術を導入した16ビットの高精度デジタルコンピュータを採用している。
5・高地における大気圧補正用として大気庄センサを設け、適正な空燃比を得ている。
スピードデンシティ方式 | スピードスロットルエリア方式 | |
---|---|---|
マップ | ||
特徴 | ・一般のPGM-FIがこのマップを使用する ・アクセル開度が一定のときに使用 ・エンジン回転速度とインテークマニホールド圧力から燃料噴射量を決定する |
・MTRECの特徴である二つ目のマップ ・アクセル開度の速度が一定値を超えるとこのマップを使用(加速時のレスポンスが向上する) ・エンジン回転速度とスロットル開口面積から燃料噴射量を決定する |